慶應SFC環境情報学部合格体験記 miuさんの場合

<お名前>

miu

<プロフィール>

埼玉県の女子校(中高一貫校)、合唱部に5年間所属してました。
<受験形態・合格年度>
受験学部 = 環境情報学部
合格学部 = 環境情報学部
合格年度 = 2014

<予想得点>

(環境情報学部)

受験科目 = 英語
英語得点 = 118
小論文得点 = 160

(センター 参考)

英語筆記 174点、リスニング40点
国語138点
日本史95点

<併願校>

早稲田大学文学部
早稲田大学文化構想学部
早稲田大学教育学部教育学科
上智大学総合人間科学部教育学科
青山学院大学教育人間科学部心理学科

<慶応SFCを受験するまでのいきさつ>

とにかくまず1人暮らしをしてみたいと思っていた。MARCHや早慶だと家から通えてしまう…と考えていた時、偶然パンフレットでSFCの存在を知った。そんな単純なきっかけだったが、学際的なプログラム、広大な敷地環境、そして少なかったが周囲のSFC生やSFC志望生の熱意に惹かれ第一志望校になった。(ちなみに慶應はSFC以外全く考えていなかった。)

<慶応SFCへの期待>

学際的なプログラム。教育学や心理学を講義で学び、それを元に新たなプログラムを作る、ということが可能な大学はおそらくSFC以外にはないだろう。
また、学習環境。研究のために泊まることを当たり前に考えることができるのはさすがSFCである。

-入試対策-

<英語>

まず単語は早いうちに完成させた。2000語程度暗記した。高3になってからはセンターレベルから毎日長文を読み続けた。(初期の頃は全訳もよくやった。手間はかかるが個人的には音読の100倍効果があると思う)早慶の受けない学部の問題も解いた。
SFCに関する対策は、とにかく過去問を解いた。ギリギリまで総合も受ける予定だったため、両学部それぞれ10年以上解いた。分からない単語はかたっぱしから調べノートにまとめていた。また、教育学や心理学に興味があり本をよく読んでいたこと、高校の理系の分野の勉強も頑張っていたおかげで理系分野の問題が多い環境情報の過去問の方が得意だった。(だいたい8割程度取れていた)

<小論文>

とても苦手だった。最後までひらめきが必要な環境情報の問題に苦しんだ。とにかく10年過去問を解き、何度も何度も予備校の先生に見てもらってやり直した。しかし本番は今までで1番良く書けていたと復元答案を見せた先生に言われた。(指定字数まで全部埋めた)
代ゼミや駿台の小論文講習に行ったが、模範解答のレベルが高すぎてあまり意味がなかった。

<その他受験に関するアドバイス>

地歴の勉強もして下さい。私はSFC第一志望だったため日本史の勉強がおろそかになり、直前は小論文に時間をかけるはずが結局日本史の一問一答に追われました…MARCHをセンター利用で取りたい方は古文漢文もおろそかにしないようにして下さい。私はおろそかにしていたため国語で大失敗し、唯一出した青学のセンター利用に落ち、一般入試で早慶上智しか受けないという滑り止めなしの事態になってしまいました。
また、小論文に悩んでいる人は興味のある教授の本を読んでみると良いかと思います。私は井庭崇先生のパターンランゲージの本を何冊か読みました。

<最後に一言>

私は環境情報が最後の試験日で、終わった瞬間受験会場で泣き崩れました。実はAO入試もやっていたのですが、残念ながらご縁がありませんでした。最後までSFCは私の大きな憧れであり、目標でした。
しかしSFCの過去問やAOに取り組むことで将来の夢が明確になり、悩みに悩んだ上で結局他大学を選択しました。誰からも驚かれましたが、真剣にSFCを目指していなかったら合格して進学したとしても、何の目標もないSFC生になっていたと思います。SFCを真剣に目指すこと自体が成長につながります。SFCを第一志望にしている人もしていない人も、まずパンフレットやシラバスをよく読んでみてください。必ずあなたにとって大きなヒントがあると思います。

<追加の質問>

1 予備校のSFC講座はがあまり実用的でなかった点について

SFC向けと名乗っている講座に限って、「SFC型」にはめた解答をするように指導されました。絶対IT関係のネタを入れろ、SNSの有効利用について書け、など。
予備校側はどうしてもSFCの求める人物像を見ようとするんですが(それであのレベルの高すぎる解答例が完成するのでしょうが)、私自身AO入試を経験して、SFCは新しいことを始めようとする人ではなく、新しいことをできるベースがある人を求めているのだと分かっていたので、SFCだけでなく法学部や文学部、経済学部の過去問も解いてどんなテーマでも理論的な論文を書けるようにしました。実際の入試でも、ITネタもSNSネタも使いませんでしたが合格しました。

  1. SFCのパンフレット、シラバスはどこに注目して読んだか

今の自分の興味にあった教授をパンフレットで探し、研究室のホームページを調べたり、本を読んだり、直接メールしたこともありました。
私はわりとSFC一筋だったため、どのような点かと言われると難しいのですが、志望理由書を書いてはパンフレットやシラバスを読んで「やっぱりSFCしかないわ〜」と確認してましたね。笑
SFCを受ける人は簡単で良いので志望理由書を書いてみて、自分がSFCのどこに惹かれているのか確認することをお勧めします。そしてそれが、受かった後自由なSFCでしっかりやって行くための第一歩になると思います。

3.総合政策学部を受けなかった理由、及び、最終的に他大学に進学した理由
総合政策学部を受けなかったのは現在の進学先と試験日が被っていたからです。
AO入試の書類作成に真剣に取り組むうちに自分の将来の夢がはっきりしてきた中で、AO入試の時SFCの教授から「あなたがやりたいことは生涯教育を学ぶことでもっとはっきりしてくるのでは?」とアドバイスを受けました。そして他大学を調べる中で、他大学の教育学部にぴったりの学科があると知りました。
憧れ続けた学校へ行くか、今1番興味がある分野を専門に学べる学校へ行くか、両校から合格を頂いた時とても悩みましたが、本当に叶えたいのはSFCに行くことではなく希望の仕事をすることだと考えそれに直結するであろう現進学先を選びました。
SFCのどこかが好きではなかった、というのでは全くありません。SFCへの対策を通して、将来の夢がはっきりしました。SFCのおかげで出来たたくさんの縁は私の宝物ですし、今でも1人のSFCファンです。