慶應SFC環境情報学部合格体験記 F.Kさんの場合
<お名前>
F.K
<プロフィール>
私立中高一貫校の後、同志社大学に進学。趣味は読書、昨年一年間は雑誌投稿等をしていた。
<受験形態・合格年度>
受験学部 = 総合政策学部
合格学部 = 総合政策学部
合格年度 = 2013
受験科目 = 英語
<予想得点>
英語得点 = 5割
小論文得点 = 8割-9割
<併願校>
N/A
<慶応SFCを受験するまでのいきさつ>
小論文に限らず、文章を書く事が好きだった。慶應SFCが日本の大学制度、学問のあり方を根本から問う学校機関であり、変革の素養を持ちうる生徒を獲得すべく、独自の入試体制を試みていることに惹かれた。
<慶応SFCに入学しての感想など>
メディア環境の充実と、何より教師陣の豊かさ。陸の孤島、湘南台に多くの下宿生が集い、勉強する他ない環境ではある。学問のための学問にならない為にも、自分でキャンパスライフを組み立て、SFCで終わらないことがSFC生には何より求められている。入学生も自分が大学入学までに何をしてきたか、今なにをしているか、これから学びたいことは何かをはっきり言える生徒が多い。
-入試対策-
<英語>
有名校ほど出題傾向が安定していると言うが、例年出題傾向に変わりはない。総合・環境合わせて過去計10年分を時間内に解き切り、間違えを修正できることが先ずはSFC英語受験の基礎力になる。これは、現役生では高3の始まりの段階ではできるようにしておきたい。一年間掛けて、過去問を解きまくり、新たな自分の弱点の傾向が掴めれば、個別対策をする。ここまですれば及第点であろう。
<小論文>
SFCの小論文は形式というより、採点が特異と言っても過言ではない。基本的に相当数の資料と文字数を読み込み、それを合わせて2時間以内で1500字程の論文を書かされるが、私の場合、実証的な論述の為の引用図が10個用意されていた内の1つと使わなかった。その為、抽象的な議論の流れは免れ得なかったが、具体例は自らの知識で補い、なんとか時間内に書き切った。そもそも図を使うように問題文で促されているが、それを無視している(注:長文の資料(資料1)には言及。最後に用意されていた図・グラフ(資料2)を使わなかったという意味)。
そもそも私は人文科学系の人間なので、SFCの赤本の文章や解答例も読んでいても面白くなかったので、1、2年分しか解いてない。小論文に関しては、様々な合格者の合格体験を見聞きするのが一番だと思う。
<その他受験に関するアドバイス>
10代までの若者にとって、受験は避けられない大きな関門だと思う。どれだけ個人的な領域にも学校や受験の問題は頭を擡げていることだろう。受験について真正面から考える意味でも、和田秀樹氏の受験関連書籍は参考になると思う。氏の著作はかなり体系的に纏められていて、受験生の精神面から、細かい参考書の指導まで一手に引き受けている。一度、通読してみることを勧める。
試験本番では、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。最後まで諦めない、とは非常に実践的なことなのです。
<最後に一言>
皆さんは大学に入学したことが無い人が殆どだと思います。ですから、大学については多くのことがわからないでしょう。入学方式や、大学の立地は、大学の生徒のかなりの部分を規定します。一年前、私は同志社に居ましたが、京都大学でサークル活動をしていました。いま、慶應義塾に通っていますが、学校によって本当に生徒は違います。そして、仲間とは何をするにも大きな財産であることは受験勉強でも身に沁みて感じることになるでしょう。高校では友達の集まりごとに合格/不合格がはっきりと別れます。悔いは残るものですが、自分が手にするものは、ある程度確かにしておくべきでしょう。それは勉強だけでは勿論ありません。