慶應SFC総合政策学部合格体験記 メイプルさんの場合

<お名前>

メイプル

<プロフィール>

都内中高一貫女子校
お茶の水ゼミナール

<受験形態・合格年度>

受験学部 = 総合政策・環境情報学部
合格学部 = 総合政策学部
合格年度 = 2018

<予想得点>

(総合政策)
英語得点 = 138点(2-6配点)
小論文得点 = 手応えがあったので8割ほどかと

(環境情報 参考)
英語得点 = 112点(2ー6配点)
小論文得点 = 推測しづらいですが、多分7割5分

(センター得点 参考)
英語 リーディング 181点
リスニング 42点
国語 現代文 69点(大失敗しました)
数学 1A 81点

<併願校>

法政大学デザイン工学部 センター利用 不合格
青山学院大学総合文化政策学部 個別B 不合格
国際基督教大学教養学部 合格

<慶応SFCを受験するまでのいきさつ>

ICUの併願として英語重視の受験を探しており塾の先生に勧められました。
SFCのための小論文の勉強は単なる受験勉強というよりも教養を身につけることに役立つと思い、受験を決めました。

<慶応SFCへの期待>

必修があまりない分、自分の好きな学び方が実現できるところ。
あとは湘南という立地から、江ノ島や鎌倉、横浜が近いのが魅力だと思う。

-入試対策-

<英語>

単語 高一までの12年間ECCに通っていた。
高一の間にDUOをほとんど完成させた。
高二の一年間では週一回ネイティブのTOEFL対策の授業を取っていた。これはスコアが欲しかったのもそうだが、何よりも受験っぽい勉強がしたくなかったから。(この一年は特にICUにも、もちろんSFCの受験にも大いに役に立った)
高三の間は、塾の慶應志願コースにいた。単語は塾の「でか単」を三冊分やった(難関国立受験者でも知らないような単語まで網羅した)。これは非常に難度の高い語彙が出るSFCの対策に直接活きた。
過去問 2017~2009までやった。(2017~2012は二回)三択問題は5割くらい取れていれば、あまり根詰めて対策しなくてもいいと思う。その代わりに配点のたかそうな内容一致問題を9割を目安に得点できるようにした。

<小論文>

一年間慶應小論文の対策講座を塾でとっていた。これはどう考えたことを文章にするか、構造を読み取るか、それを時間内に仕上げるか、などの力を磨くのに非常に役に立った。
同時に、SFCのAOに二度挑戦した(そして二度落ちた)この経験でSFCに受かる力が確実についたと思う。決して無駄では無かった。

<その他受験に関するアドバイス>

他のサイトなどで、リンガメタリカ(単語帳)が非常に推されているが、あれは早慶レベルの単語を網羅した後に、テーマ別の専門用語に漏れがないかを確認するためのものだと思うので、あれ一冊で挑むべきではないと思う。穴埋めとしての併用なら非常に役に立つと思う。
当日の休み時間は女子トイレが物凄く混むので、開始直後に行くのではなく少し時間を空けたほうが空いていた気がする。
また、休み時間や初日終わり(両学部受験する場合)に周りで試験の出来や難易度を会話に出す人がいるが、聞いてもただ心乱されるだけなので聞かないほうがいい。私はイヤホンを持参して音楽を聞いた。
試験後は自己採点をしても動揺するだけだと思ったので、何もしなかった。また解答速報の掲示板などがあるが、ほとんど冷やかしに近いような不確実な情報に振り回されかねないので、見ないようにした(早慶、特にSFCの掲示板は荒れている気がする)。

<最後に一言>

周りがどうあろうと、自分が満足できる自分なりの勉強法がやれていれば自ずと結果はついてくると思う。
これをやれば受かるものも、やらなければ受からないものもないのだから、自分の現状から自分に何が必要なのかを常に考えて、実行していけば力はつくと思う。
当日は問題を見て面食らっても、「これ得意なやつだ!」と自分に言い聞かせてとけば、なんとかなると思う。

(追加の質問)

小論文対策の詳細とAOが一般入試に役立った部分を教えてください。

・小論文対策について

予備校で慶應小論文の講座を取っていました。週に一回2時間の授業で、慶應小論文(文学部、法学部、経済学部、商学部がほとんどでsfcは一度か2度)の過去問に取り組んでいました。
授業内で書いた回答が、翌週の授業頭に添削されて返され、解説を受けるという形でした。
論文の基礎が出来ていない前期(夏あたりまで)は問題文を読んだ後にある程度の解説を受け、そこから回答して行く授業方式でした。
解説は文章の大きな論理構造を捉えることに重点が置かれていて、適宜細かいテクニック(PREP法など)が補足されていました。
SFCは慶應でも最難関の小論文とのことで、論文の力が完成する冬口までは過去問には手をつけるな、という指導でしたので、冬季講習、直前講習で開講されるSFC小論文対策講座にて、過去問演習と添削をしていました。
SFC小論文対策講座では、与えられる大量の資料をいかに「捌くか」ということに重点を置かれていました。また、常に「いい子の回答」を作らないように、出来るだけエキセントリックな回答を作るように指導されていました。
慶應小論文対策講座ではSFCの問題はほとんどやらなかったものの、文章の論理構造を理解したり(特に文学部法学部)資料の読解(経済学部)計算(商学部)したりする力がついたと思います。
現にこの力は、今年の総合政策で1問目の計算問題などに活きたとおもいます。おそらくここでSFCの小論文しか対策しなかった人との差をつけられたとおもいます。

・AOについて

高校一年生の頃から漠然とSFCに行きたいという思いがあったので、それまでも2度未来構想キャンプに応募するなど(そして落ちる)していました。その中でAO入試受験への意識は高まっていきました。
「なぜSFCに行きたいのか」「SFCで何を実現したいのか」について問われ続けます。結果的に合格は頂けなかったものの、自分の中で上記の二つ2つについて、相当煮詰まった意見を持つことができるようになりました。また書類を作る中で、自分の意見を文章にする力が飛躍的に伸びたとおもいます。
「なぜSFCに行きたいか」「SFCで何を学び、何を実現するか」はどの年度の問題でも「自分の視点」「問題解決能力」「課題発見能力」が求められるSFCの小論文を通じて聞かれていることだと思うので、そういう意味で非常に役に立ちました。
また、AOの書類を作る中で、自分の適性をアピールする手段として「問題発見」「課題解決」「総合政策学的アプローチ」を教え込まれていたので、それを自然に回答に出せるようになったのだと思います。