慶應SFC AO入試合格者インタビュー2

2019年1月17日

hytkさんSFC AO入試 インタビュー2

映像作品を得意とされながら、SFCの進学を意識されたのはなぜでしょうか?

兄が美大生だったので、美大受験を最初は考えていました。
中2の頃ですが、多摩美術大学のオープンキャンパスにも行きました。
そこに参加したら、情報芸術や大学4年間でどういうことを専門としてやっているかということを考えさせられまして、美術とディレクターのどっちの環境に身を置きたいか、ということをよく考えるようにという指摘を受けたのです。美大に行くと日本画やグラフィックをやっている学生ばかりが回りにいる状況になるということを感じました。

その後テレビで筧康明先生を知り、SFCを視野に入れていました。
また、メディアアートのネタというのはなんでもなり得るので、総合大学の方がよいのではないかという考えにもなった。

(メディアアートというのは?)

一言で言うのは難しいのですが、私のイメージでは、プログラミングが必要な映像のクリエーターやデザイナーな作品といったところでしょうか。

作品例

(このような技術よりのアートみたいなのは履修できる大学はあまりなさそうですね?)

確かに少ないが、近年少しずつ増えていますよ。メディアアートが社会的に認知されつつあると感じています。

多摩美のメディア情報芸術、武蔵美デザイン情報、女子美メディアアート 筑波総合造形
などでしょうか。しかし確かに絶対数は少ないかもしれません。

(SFCのAO入試を受験した理由は?)

一般入試 熱意が伝えられないと思いました。
小論文って言葉で説明をさせられるので、作品を言葉で説明しなければならない
やはり映像作品で勝負したいなと思いました。

(AOの願書等はどのように仕上げましたか?)

メディアアートをテーマに書きまして、特にその映像の「間」をいかしたメディアアートというテーマで書きました。
映像作品の中で、0カンマ1秒の動作
AからBが反応するまでの間合い
気持ちのいい間合い、気持ち悪い間合い、
無機質なデジタルな世界で、そういうところに人間らしさが現れるのではないかと。
また、どこに人間性があるとどうなるのかという研究もしたいと書きました。

(どれくらいかけて書かれましたか?)

志望理由はたくさんあったので、どのような内容で書こうか、締め切り1週間半前くらいまで揺れ続けていまして、「間合とメディア」というテーマに行き着いたのは、締め切り2週間前くらいでした。ぎりぎりまで書いていて、Web出願は締め切り10分前に出して、本当に間に合ったのは不安になったほどです。

(AOのスケジュールは?)

AOの8月の初旬 結果が分かるのが9月下旬、2次試験が10月上旬で、結果が翌日に出ました。

(二次の様子を教えてください)

2次はα館というところでした。一度2次の受験生全員が集まって、全体への話がありました。私の受験した年は、村井純先生からでした。10分で短い文章を提出するものがありました。擬音や詩がテーマだったと思うのですが、これは焦って書いたのでよく覚えていません(笑)。

その後、3人の先生から質問を受けました。順番が早かったのか、10時集合で、11時半くらいには終わりました。私の場合は作品をどのように作っているか、アイディアはどのように形にするのかなど、とても突っ込んだ内容の質問がありました。

しかし他の合格者の人に聞くと、雑談をしたたら受かったという人もいるようです。 (笑)。

(実際にSFCに入学してみていかがですか?)

AO組を含め、SFCにはもっとすごい人がいると思いました(笑)。
お父さんがそういうお仕事で、3歳から自然と プログラミングを始めた人とか、
日本学生化学賞をとっている同期もいますね。
ただし、ピンキリといいますか、おもしろい事に没頭している人も少数いますが、
大半は普通の大学生ですよ。

今希望していた先生の授業が受けられているのは目標がかなったという感じがしています。皆さんも頑張ってください!