慶應SFC AO入試合格者インタビュー

2019年1月17日

今回はAO入試で慶應義塾大学環境情報学部に合格された、hytkさんにお話を伺いました。
hytkさんは東京都の出身で、都内の中高一貫校を卒業され、慶應SFC(慶應義塾大学環境情報学部)に入学されています。

(慶應SFCを志望したきっかけを教えて下さい)

小学校6年生のころから映像制作に興味を持ちまして、それ以来、映像の自主制作を続けていて、大学でもメディアアートの勉強を続けたいと思いました。

(どのようなきっかけで映像作品を作るようになったのですか?)

小学校6年にNHKの番組で、デジタルスタジアムという、学生向けの映像制作番組がやっていまして、その番組が最初のきっかけですね。

特に『インターバル』という作品が紹介されていたのですが、その映像を見て、ああ、こうやって表現する方法もあるのだなと、何か感じるところがありました。

自分はひっこみ自案なところがあったのですが、それでいて表現したいという思いは持っていて、映像作品なら、自分の内にあるものを表現できるんじゃないかと思いました。

(それで映像作品作りに挑戦されたのですね? しかし小学6年生でいきなり作れるものなのですかね?)

同じNHKの番組(デジタルスタジアム)でコマ撮り作り方の解説もされていたのですが、それを見て、最初は本当に見よう見まねでやっていました。

モノを少しずつ動かして、デジカメで撮影して、パソコンで編集するといった作業ですね。

(具体的にはどういう作品を作られたのですか?)

初めての作品はみかんがサッカーするという動画でした。

布団の上でミカンを動かして、デジカメでコマ撮りして、パソコンを使って声を入れたりといった、素朴なものだったのすが(笑)

それを母親に見せたらとてもウケまして、笑ってくれたといいますか、喜んでもらえてうれしかったです。

また、NHKの番組でも自分の作品が取り上げられたりして、達成感がありました。

mikansuccer

mikan succer

(小学校の時の作品)

(それにしても小学生からそんなものが作れるとは、パソコン等を元から得意にされていたのですか?

いえ、タイピングだけは得意だったのですが、映像制作のやり方などはそれまで全く知らなくて、とにかく見よう見まねでやっていました。全て独学でやっていました。

ちなみに今SFCの情報基礎という授業を受けていますが、基礎的な内容でも知らないことがとても多いです(笑)。

(なるほど、その後、中学、高校と映像制作を続けて、グランプリを受賞されたのですね?)

はい、NHKで、ABUという、国際放送局連合が主催する十代の若者向けの映像コンテストに向けた国内大会があったのですが、そこで国内グランプリを受賞しました。その後、国際大会であるABUの本選がありまして、そちらではコンセプトマスター賞を受賞しました。

(それはすごい。どのような作品ですか?)

鉛筆や消しゴムなど文具が登場して、文具を通じて主人公の葛藤を描くというものなのですが、こちらもコマ撮りで作りました。この作品の制作には数ヶ月を費やしました。

portraits

portraits

(ABU国内予選グランプリ、国際大会コンセプト賞受賞作品。NHK

Webサイトより)http://www.nhk.or.jp/abu-digista/2012/m_japan.html

(これは素晴らしい作品ですね。その他プロフィールを拝見すると、英文タイピングのコンテストでも賞を受賞されているのですね?

はい、英文タイピングは昔から得意にしていまして、毎日新聞社が主催する全国大会で、中3と高2の2回、優勝して、文部科学大臣賞をいただいております。

(すごいですね、それはどういう形で競技をするのですか?)

そうですね、例えば中3の時の大会では、5分間ひたすら決められた英文を打ち続けてどれだけ入力できたかを争うというものでした。5分間ですと1000

words以上ですね。

(タイピングも早くから取り組んでおられたのですか?)

はい、幼稚園の年中からローマ字入力など、タイピングを覚えていました。

幼少期に北海道に住むカウンセラーの方とメールでやりとりをしていまして、それがきっかけでタイピングが上達していったというところです。

(コンテストが和文じゃなくて英文であることには理由がありますか?)

実は中2でもタイピングの大会に出場したのですが、その際は和文の部門に出まして、結果は芳しくありませんでした。そこで競技としては、自分には和文より英文があっているのかなと感じまして、その後英文の大会に出るようになりました。

和文だと変換の効率や、実際に変換が正確にできているかなど、キーを入力する以外の要素が多く入ってきます。

(するとより英文タイピングの方がスポーツに近いような?)

そうですね、英文の場合はより純粋に入力速度を競う競技のようなところがあって、それが自分には合っていたのだと思います。

(それだけ早くタイピングができると、何か良いことありますか?

はい、今ちょうどSFCの授業でプログラミングの授業などを履修していますが、この授業では実際に先生がプログラミングしているのを、学生も同じように入力するという、いわばプログラミングの板書のような作業があります。この際、教授によってはとても素早く入力するので、タイピングのスピードが遅いとついていくのが大変なのですが、タイピングが早いと、むしろ次の文字が表示されるのを待っているというような状況になりますね(笑)。

ちなみにSFCでは2年進級時にタイピングの試験があって、1分間に150文字以上のスピードでタイピングをすることが求められます。

(確か慶應でもSFCは全員タイピングの試験を受けるのでしたね。タイピングコンテストの受賞者としては、1分間に150文字は余裕ですか(笑))?

そうですね(笑)。和文でも毎分300文字くらいはいけると思います。

(次回に続きます)