慶應SFC 一般入試合格者インタビュー 専門学校からの挑戦3 小論文

2019年1月17日

(専門学校を経て慶應SFCに合格したNさんインタビュー 第3回)

(ここからは小論文対策に関して伺いたいと思います。先ほど卒業制作で本のデザインをして、本文もご自身で全て書いたとおっしゃっていましたが、元々文章を書くのはお好きなのですね)

はい、元々文章を書くことが好きで、趣味的に書いていました。

ただ下手に文章に自信を持っていたことから、小論文対策はとても遅くなってしまって、12月まで全然手を付けていませんでした。

このままではまずいと思って、BUCHOさんの講座に申し込みました。

(講座はどのようにして知りましたか?)

確かSFCの小論文対策をネット検索している時にBUCHOさんのサイトが上位でヒットして、何度かサイトに訪問してから、講座に申し込んだ記憶があります。

実は他にも対策講座はあるにはあったのですが、中には、自分にしてみれば怪しいというか、合わないと感じるような講座もあって、そういうところは避けました。SFC対策はそういうところもあるので、そういうのは自分で避けないといけないですね。

ある意味で参考書や講座を選ぶ時点でSFCの試験が始まっているというか、情報リテラシーが問われているといったら言い過ぎかもしれませんが(笑)。

自分の場合、専門学校やインターンなどを経験して、情報の汲み取り方なんかは、高校生と比べたら少しは経験があったのかもしれませんね。

(実際に講座を受けて役立った部分などはありますか?)

実際に受かった方の答案が掲載されていて、それらの解答例はとても参考になりました。
また、添削は何らかの形で受けた方がいいですね。

高校生なら学校の先生に確認してもらっても良いと思いますが。

自分の場合、文章を書くことそのものには自信を持っていたせいで、どうしても普段の勢いで文章を書いてしまって、独りよがりな内容を書いてしまっていて、添削で指摘されると「ああそうか」と思うのですが、どんな人でも自分で書くだけでは気がつかないポイントは必ずあると思います。

特に添削で繰り返し指摘された、資料の要素を満たして構成通りに文章を書くというのは難しかったですね。総合政策学部の問題を解くには必須ですが。

途中から総合政策は半ば諦めて、独自のアイディアで勝負するような、自分のスタイルが活かせる環境情報にかけていた部分はありました。

(講座掲載のSFC合格者の解答例はどのように使いましたか?)

すでに自分なりの文章のスタイルを良くも悪くも持ってしまっていたので、それを無理に変えるというのは、時間的にも無理だったので、合格者の解答例をそのまま真似るような事はしませんでした。

むしろ、解答例にもたくさんのバリエーションがあって、意外に自由に書いている人のものなどを参考にしました。同じ問題でも、合格者によって解答のパターンはそれぞれなのだなと。特に環境情報は発想を問う問題が多いですからね。

そして実際の環境情報の試験では、ある意味で自分の20年のバックグラウンドを象徴したような小論文が書けたかもしれませんね。そこをSFCが評価してくれたのはとてもうれしかったです。

特に環境情報は英語でミスをして大きく失点していて、それを考えたら相当小論文がよかったのだなと。うぬぼれかもしれませんが(笑)。

(参考までに環境情報の英語のミスとは?)

大問2の問題で、パラグラフの最後の一文の内容を答える際に見逃してしまったり、細かなミスを連発しました。普段過去問を解いていたら考えられないようなミスです。14点はロスしたと思います。

普段自分一人で過去問を解いているときは、7割の問題はそれなりに解けて、残り3割は考えないと行けないという感じなのですが、実際の試験では7割の方をぽろぽろ落としてしまった。

(自分も毎年いろいろな大学を受験していますが、やはり試験会場には独特の雰囲気がありますね)

自分では冷静なつもりだったのですが、実際にはテンパっていたかもしれない。どこか集中力が切れたか、あるいはいつもとは違うところに集中力をそがれたのか、過去問で解いているときは絶対しないようなミスでした。

高校生であれば普段から模試などがあるかもしれませんが、専門学校だとそういうものはないですからね。そのあたりの試験慣れしていない部分が最後に出てしまったのかもしれません。

とにかく英語のミスに気がついて、真っ青になりました。

(実際受けると分かりますが、14点のロスはかなり大きいですね)

ええ、それだけに環境情報の小論文の出来はよかったのかなと(笑)。

ちなみに試験での英語は悪くなかったが、最初から小論は諦めていた総合政策学部は、やはり不合格だったので、SFCは小論をきちんと評価しているのだなと思いました。

(次回に続きます)