慶應SFC環境情報学部合格体験記 BUCHOさんの場合

<お名前>
BUCHO

<プロフィール>
都立Tタマ高校卒、ICU(国際基督教大学)卒
大学受験情報サイトを運営

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早稲田国際教養受験対策 wasedasils.com
慶應SFC対策 keiosfc.com 

趣味はビリヤード、マジック、自転車


<受験形態・合格年度>
一般入試・2012年度入試合格

受験学部 = 環境情報学部
合格学部 = 環境情報学部

<予想得点>

英語得点 = 8割5分

小論文得点 = 7割

<併願校>

なし

<慶応SFCを受験するまでのいきさつ>

2010年にSFCの総合政策学部に合格。2011年より総合政策向けの小論文講座をICUと早稲田国際教養の併願対策として提供。

講座が意外に好評だったこと、その際SFCの環境情報学部の併願や対策法を聞かれることが多かったことなどから、なんとしても合格して総合政策と環境情報学部の併願を含めた受験対策を提供したいと思った。

SFCの環境情報学部はなんといっても日本のネットインフラを先頭に立って切り開いてきた実績があり、ネット起業している自分にとっては最も関心のある学部だった。


<慶応SFCへの期待>

(入学するとしたら)
日本のインターネットのパイオニア、村井純教授の授業を受けてみたい。
またオンライン教育に関して学際的な研究してみたい。


-入試対策-

<英語>

2年前に総合政策に合格しているので、基本的にはそのやり方を踏襲した。
今回は特にスピードにこだわり、以下のようなやり方で勉強した。

・タイマーを2時間にセット。2時間以内に解いて、時間内に復習も終わらせる。
(つまり1年度分を1時間強で解き終えて残りの1時間弱で解答・解説を確認、復習も行う)

復習時間を含めて時間を設定しておくと集中力が高まり、また、一日の最後に英語を持ってきて、「これが終わったら帰れる」という状況を作り出した。これが早く解くインセンティブにもなった。

(実際の試験)

試験では大問1がマイケル・サンデル教授のインタビュー、問2がソーシャルメディアとプライバシーの問題が出題されていた。

サンデル教授のハーバード白熱教室はNHKで見ていたのだが、まさか入試に「マイケルさん出る」とは思っていないので、せんべいなどをかじりながらお茶の間のエンターテインメント的な扱いをしていた。こんなことならせんべいをかじりながら見ないでしっかり視聴しておけばよかったと思いつつも、飛ばして大問2からとりかかる。

大問2はフェースブックなどソーシャルメディアとプライバシーの問題で、比較的分かりやすい内容。しかし内容一致の設問の中にやや答えが絞りにくい問題が数問あり、8割程度のでき。

大問1に登場したサンデル教授は例によって抽象的な政治倫理・哲学的語り口で、今回は「過保護」というテーマを扱っていた。空所補充では頭の中でサンデル教授を再現し、彼ならこうしゃべるだろうと場面を思い浮かべつつ埋めていった(番組は全部日本語で見ていたのだがとにかく勝手に再現)。結局これは内容は難しいが設問は親切というタイプの問題で、こちらは内容一致は完答、空所補充は3問を除いて合っていたようだ。

大問2つを90分程度で解き終え、残りの30分程度で大問2から見直すことにした。

しかし見直しに入って10分ほどで、通路を隔てた隣の受験生がやたらとシャープペンを回し始め、しかもボロボロと何十回も失敗し、そのたびにペンが机にあたって大きな音をたてる。しまいには床に落としはじめ、試験官が拾いにくる。自分もかなり集中力を切らされたが、特に階段教室で席が繋がっている前後と横の受験生はかわいそうだった。

試験監督が来たタイミングで注意してもらうか、あるいはこの時限が終わってから本人に伝えようかという本来の試験問題とは関係がない部分に気がいってしまい、集中力が途切れてしまった(いずれにしても90分くらいで集中力が切れがちではあるのだが)。

結局1時限終了後に直接ご本人にやめるようお願いしたのだが、今考えるとこのようなケースでは躊躇せず、早めに試験官に言うべきだったかも。

<小論文>

これも2年前の勉強法を踏襲しつつ、20年数年に及ぶ全ての過去問を解いた。やはり過去問を全て制覇してしまうと見えてくるものがたくさんある。特に環境情報は年度によっては無茶な問題が出ているようにも見えるが、20年というスパンで見てしまえばそれほど大きなブレはなく、どの問題にも「理解力が高く、柔軟な発想ができる学生が欲しい」という強いメッセージが込められていることに気がつく。

2年前の総合政策の合格体験記でも書いたが、基本的な勉強法は下記の通り。

1.とにかく自力で一度答えを出す。最後まで書く。知識がない分野でも諦めない。むしろ過去問から知識を学ぶ。

(*環境情報の場合、特に「自力で答えを出す」というプロセスが大切。つまり「発想」自体が問われることが多いので、普段からすぐ答えを見るのではなくて、一度与えられた条件の中でベストの答案を自力で出すことが大切。自ら状況を打開した回数に比例して、閃く場面も増えてくる)

2.メモをとりながら読む時間、構成を考える時間、書く時間など、なるべく事前のスケジュール通りにやる。

(*時間配分は重要で、特に資料を読む時間には上限を設け、発想と案出し、構成に十分に時間を取るようにする。また、構想段階ではとにかくペンを動かす。実際の試験でも試験冊子に十分に余白が用意されているので、普段からメモを取り、ペンを使って考える)

3.原稿用紙に書かず、PCで打ち込む。鉛筆は20年分やるには時間がかかりすぎる。各年度1時間半以内に終わらせる。なお構成はペンで書く。ペンで書いた構成を元にPCに打ち込む。この際、実際の原稿用紙では不可能な手直しをしないようにする(文章を丸ごと入れ替えるなど)。基本的に一度打った内容は、最後の箇所以外は直さないように打つ練習をする。

(*原稿用紙を用いて練習する際は、鉛筆やシャープペンを使わず、ペンを用いて書く。基本的には「一度書いたことは二度と消せない」という意識を持って取り組む。実際の試験でも全文を大きく書き直すような時間はない。また、事前に作った構成通りに本文を組み立てていくということが、合格に必要な設問の要求を満たすためには不可欠で、その意味でも普段から、事前の構成をしっかりと書いて、なるべくその構成通りに本文を書く練習をする。その意味でも一度書いたことは消せないくらいのつもりで書くとい意識が非常に大切)

4.最も自分の考えに近い解答例を選び、PCで打ち込む。パターンを覚える。

(*環境情報の場合、総合政策ほど小論文的な文書パターンはない。なので解答例を見る際はその解答例がいかにしてその発想にたどり着いたか、またどのような背景知識があったら解答例のような論文が書けたかに注目して復習する)

5.解答例を参考にし、最終的に自分なりの解答を仕上げる。できあがった論文を打ち出し、漢字を抜き出し、手で書けるかがあいまいな漢字のみペンで書く練習をする。漢字さえかければ手書きでも再現できる。

逆に手書きだとどうしても知っている表現以外を避けるようになってしまうので、一度PCで全力で文章を書いてから漢字や表現のみ手書きで見直すのは効率がよかった。

(*漢字練習は非常に大切。どんなに良い論文を書いても、漢字が書けていない論文・間違っている論文は見栄えが悪い。漢字を学習する際は、自分がPCで書いた論文から抜き出すことが大切。自分で書きたいと思った漢字は、実際の試験でも間違いなく使える漢字になる。過去問を解きながら自分専用の漢字練習帳を完成させる

SFCの小論文の制限字数は大学入試の小論文の試験としては少なくないのだが、実際に書いてみるとすぐに字数が埋まってしまう。よっていかにコンパクトに濃い内容が書けるかということも問われている。横文字(カタカナ)と比較すると、漢字を使った方が字数辺りの内容が濃くなり、試験対策上も有効だと思う)

・とにかく「発想のプロセス」にこだわる。なぜそのような答えを思いついたのか、どのような背景知識があればその発想に行き着けたかをよく考えて復習する。環境情報は広範なサイエンス及びエンジニアリング的理解が求められる事が多いので、関連する書籍や資料を合わせて読み、知識を補強する。今回は特にSFC学内の資料もよく読んだ。

(実際の試験)

さて、実際の試験では身の回りにある日用品との印象的な関わり、及びその日用品をどのように改良することができるか、という事が問われた。

2011年度がかなり無茶な出題であった反動かも知れないが、今年度は比較的書きやすく、また事前準備がいかせる内容だった(出題形式は2005年度,2006年度などに類似。また資料として2009年度と類似した内容も出ている。産業や技術の行く末、という広いという意味では1999年度、2000年度などとも共通性がある)。

ここでもとにかく「発想」にこだわって、他の受験生がなかなか思いつかないような、それでいて改良の余地があるような製品を選び、また改良案にもオリジナリティを出し、資料にも十分に絡めることができた。

時間配分としては、最初の30分で資料を読みんで、論文の構成をメモするところまでたどり着き、絶対に入れるべきキーワードだけはピックアップして、試験開始30分過ぎから書き始めていた。図を含めて次の1時間ほどで書き終え、残りの時間(約30分)は見直しと図の改良に努めた。

普段の解答作成と比較すると、ある程度筆の勢いに任せたところがある。事前の構成の内容と設問の要求を盛り込みつつも、結果的にはアイディアに対する熱意を素直に表現する文章になった。

<その他受験に関するアドバイス>


・例によって日吉の学食は閉まっていた。広い食堂は全て学生バイト、試験監督用に確保されていて、一般受験生は立ち入れない。35,000円の受験料を払っていくのだから、温かい飯ぐらい食わして欲しいものだ。年度や日程によっては第6校舎B1Fの学生食堂グリーンズテラスが開いていることもあるらしいが、受験日は開いていなかった。なお慶應の場合、試験会場からすぐに外に出られるので、お昼は会場を出て日吉の駅周辺でも食べられる。

・受験日に慶應グッズを買いたい場合、大学生協は試験終了時間までに閉まってしまうようなので、お昼までに購入した方がよい。


<最後に一言>

・総合政策と環境情報のどちらが難しいかよく聞かれるが、正直どちらも難しい。総合政策はしっかりとした小論文的アプローチを取ることが重要で、特に資料の要約及び引用、論理的な文章構築など、論文の基本的作法は身につけるべき。総合政策学部はそのようにしっかりとした論文が書ける上で、社会科学分野の理解があり、広い意味で「政策提言」できるひとが合格する入試だ。一方の環境情報は総合政策と比べると若干理系寄りで、アイディアと発想の柔軟さを求めている。小論文的なアプローチも大事だが、普段から多様な視点を大事にして、諸分野に知的好奇心を持って勉強に取り組むことが求められそうだ。

いずれも20年分くらい過去問を解いてしまえば自然と身につくものではあるが、20年分こなすにはSFC合格に対する強い熱意が必要。

 

・20年分以上のSFCの過去問を解き、両学部を合格にいたって、SFC入試の発する強烈なメッセージを感じた。

それはSFCが「未来をデザインできる人」を求めているということだ。

未来をデザインするためには、今現在の社会や環境の状況をよく知らなくてはいけないし、諸学問への広範な理解がなくてはいけない。何より自分なりのビジョンを持つことが大切だ。諸学問の横断的理解を通して、国や社会をどう形作っていきたいのか。科学・技術を用いてどのような未来を描いていくか。そんな未来をデザインできる人を求めているというメッセージを入試問題を通じて感じた。これは未来創造型キャンパスであるSFCの理念そのものとも一致していると言えるのかも知れない。

 
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